個人型確定拠出年金 iDeCoについて

2020/08/06

そもそもiDeCoとはどんな制度?

ここ数年の間にiDeCoという言葉を頻繁に目に耳にするようになりました。
そもそもiDeCoとは、どのような制度のことを指しているのか、なんとなく知っている人もいれば、初めて聞く人もいることでしょう。
iDeCoとは正確には英語で「individual-type Defined Contribution pension plan」と言います。
その頭文字をとった呼び方がiDeCoで、「イデコ」と読みます。
iDeCoは、簡潔に一言で言えば、個人型確定拠出年金のことです。

一般的に、確定拠出年金には企業型確定拠出年金と個人型確定拠出年金、この2つのタイプが存在します。
最近、老後の2000万円問題が深刻になっています。国民年金や厚生年金など公的年金だけでは、老後の生活に豊かにするのは到底無理な話です。
銀行の金利が下がる一方で、これ以上経済的な発展を期待するのは難しい時代とも言われています。2019年10月からは消費税が8%から10%に上がり、消費不況も懸念されています。そんな厳しい経済状況の中で、iDeCoは静かな人気を博しています。

銀行や証券会社ではiDeCoに関するセミナーが開催されており、FP主催のセミナーでも根強い人気があります。
iDeCoは、自分の老後の生活に必要なお金を準備するために作られた制度です。
日本国内で確定拠出年金の制度がスタートしたのは、平成13年 (2001) 年のことです。その前年には介護保険制度が始まり、健康保険料に介護保険料が追加されるようになりました。40歳以上65歳未満の国民は、介護保険料を健康保険料に上乗せして納付することとなったのです。そんな状況の中で、確定拠出年金のニーズは日に日に高まってきています。


iDeCoに加入できる人と加入できない人とは?

個人型確定拠出年金のiDeCoは、誰でも無条件に加入できるというわけではありません。
iDeCoに加入したいという意志があっても、年齢条件により加入できない人もいます。
iDeCoに加入ができる人は、企業型確定拠出年金に加入していないサラリーマンやOLなどの会社員です。
ただし、現在企業型拠出年金に加入している人でも、所定の要件を満たしていれば加入が可能です。

また、公務員や個人事業主(フリーランサー)、専業主婦・専業主夫など無職の人の加入も可能です。ただし、iDeCoに加入時の年齢が20歳~60歳未満であることが条件となります。
簡単に言えば、国民年金・厚生年金に加入し、毎月保険料を納付している世代の人なら加入できることになります。

正社員として働いている人以外では、パート・アルバイト・フリーター・派遣社員の人も年齢条件を満たしていれば加入できます。
iDeCoに加入するのに、年齢に関する条件を満たしていればOK、学歴や資格制限などはありません。

-iDeCoに関する基礎知識