
iDeCoの金融商品の区分と種類について
2020/08/28
iDeCoは元本確保型と投資信託の2つに区分される
iDeCoと言えば貯蓄と投資が合わさったようなイメージですが、おもに2つに区分されることをご存知でしょうか。
元本確保型のiDeCo とは?
「iDeCoで老後資金の形成をしたいけど、元本保証がないんでしょ?」そのような認識をする人も少なくありません。
実はiDeCoは貯蓄性も兼ね備えており、元本を確保するタイプのものもあります。
元本確保型の場合は、決められた金利で運用されるので、満期を迎える頃には元本とともに利息分まで確保されます。
満期後には解約しない限り、自動的に更新され、満期日よりも前に解約する場合でも、とくに元本割れしない、これが元本確保型のiDeCoのメリットです。銀行の定期預金やゆうちょ銀行の定期貯金と同じような仕組みです。
元本確保型のiDeCoでは、定期預金や保険で地道に積立てを行うことが可能です。
低金利が深刻になっている中での運用は、資産を大きく増やすとまでは期待できません。
しかし、緩やかに着実に資産を増やし、元本が保証されているという安心感が得られます。
投資信託型のiDeCo の魅力とは?
これまで株や投資信託の経験がある人なら、元本確保型のiDeCoだと少し物足りなさを覚えるかもしれません。
そこで、おすすめなのが投資信託型のiDeCo、少額資金でドル・コスト平均法を活用したリスク分散も可能です。
ハイリターンを望むなら、アクティブ運用の金融商品を乱択するも良し、地道にコツコツ投資するならパッシブ運用(インデックス運用)の投資スタイルが適しています。
投資信託型の場合、金融商品を選ぶのに難航するかもしれませんが、1度選んでおけば後は資産運用のプロにおまかせできます。
投資信託型の場合は元本確保型とは違い、元本の保証がなく、もちろんリスクもあります。
投資信託型は4種類! それぞれの特徴の違いとは?
投資信託型のiDeCoで資産運用する場合、おもに4つの種類があります。
国内株式
投資信託型のiDeCoの4種類の中で、もっとも身近なのが国内株式です。すでに株式投資をしている人や過去に経験がある人に向いています。
ただし、国内株式のデメリットを挙げると、企業の不祥事や景気後退などが原因で、株価が急暴落する可能性があることです。
外国株式
iDeCoでは外国株式による投資信託も可能です。国内株式では株価の変動リスクがありますが、外国株の場合はカントリーリスクや流動性リスク、為替リスクも踏まえておく必要があります。国内株式と比較すると、値動きの上昇・下降の幅が広く、急激に変化することもあります。
日本の国債
日本の国債には金利の最低保証があり、元本割れする可能性はほぼゼロに近いです。
しかし、短期間で資産を増やす効果は、日本国債にはありません。
地道にコツコツ、少しずつでも資産を増やしたい人には日本の国債が適しています。
海外の債券
海外の債券で資産運用する場合、外国為替の変動リスクやカントリーリスク、金利の変動が激しいものもあります。