
iDeCo(個人型確定拠出年金)の3種類の受取り方法とは?
2020/08/12
年金受け取りでは公的年金等控除の仕組みを理解しておこう
iDeCo(個人型確定拠出年金)を受け取る方法には、大きく3種類あるのをご存知でしょうか。
もっともポピュラーな受取り方法は年金または一時金です。さらに、年金と一時金、この両方を組み合わせることも可能です。
iDeCoで運用したお金を年金形式で受け取る場合は、公的年金と同様の扱いになるため、その所得は雑所得として計上します。
一時金として受け取る場合は対直金と同じ扱いになるため、退職所得に区分されます。
公的年金として受け取る場合は、雑所得の計算方法は「公的年金等の雑所得=年金収入金額-公的年金控除額」となります。実際に計算を行う場合は、公的年金等収入額と控除額の早見表を見ながら計算しましょう。
「年金を受け取るなんて、まだまだ先の話。」とのんきに構える人もいますが、毎日忙しく過ごしているうちに、年金世代に近づくのはあっていう間です。そこで、公的年金等控除についてしっかりと理解を深めておきたいですね。
公的年金等控除とはその名の通り、公的年金の控除のことを良い、年金受給者の年金受け取り時の年齢と年金収入額によって格差が生じます。
一般的に、公的年金の受取り開始年齢は65歳以上となっていますが、やむを得ない事情があり、65歳未満で受け取る事も可能です。年金の繰り上げは最大で5年間ですから、もっとも早い受取り年齢は60歳からとなります。年金の繰り下げは最大で5年間、70歳まで遅らせることも可能です。
公的年金等控除は65歳未満と65歳以上の2つに区分されており、あとは公的年金等収入額によって所得にも格差が出てきます。
どの形式で受け取るのが最善策なのか慎重に判断しよう
iDeCoの最大の特徴は、自分で受取りの形式を任意に選択できることです。最初からずっと年金として受取りを続けるのも良いし、一括で受け取る、その両方を組み合わせなど選択肢は自由です。
iDeCoを年金形式で受け取る場合はもちろん公的年金の扱いとなりますが、公的年金にはこの他には国民年金や厚生年金などがあることを踏まえておく必要があります。
さらに、保険会社の個人年金保険に加入している場合は高齢になると収入が得られることになります。
その上で、iDeCoを年金として受取るか一時金として受け取るか、慎重に検討してはいかがでしょうか。
iDeCoが導入されてからまだ日も浅く、理解しづらい部分もありますが、不安材料があればお金の専門家であるFPに相談する手もあります。